リフォーム工事

先日検討課題だった梁の補強方法ですが、梁の下部に45ミリの補強材を打ち付け、構造用合板で両側を挟み込むという方法をとりました。部材の断面はたわみ量の制限値から検討してみます。

今回梁は米松ですのでヤング係数は9800N/mm2補強後の断面は巾が123ミリ(18ミリup)せいが285ミリ(45ミリUP)になってますので、断面二次モーメントは2.014×10^8m4・・・・中略
住宅の床の計算用荷重は1800N/㎡(1800×0.102=183.6kgf/㎡)ですので梁の負担荷重wlは1800N×5㎡(1m×5m)=9000N/㎡(918kgf)・・・中略

この時梁の最大たわみは約7.4ミリとなりす。たわみの制限の規定よりスパン5000ミリ÷250=20ミリを十分にクリアします。
現場での加工になるので手作業による低減率を35%見込んでも11.4ミリとなるので十分に問題ないという検討結果のすえこのような方法としました。

一般の方はなんのことだか???という感じであるとは思いますが、工務店や建築士の仕事は建築物の耐震強度や荷重に対する強さ等を常に検討しながら建築を進めていっております。少し内情を紹介させていただきました。

上記の検討結果からの補強状況です

下の2枚の写真ですが、ほぼ同じアングルからの4日前と本日の写真です

新設される階段の開口ができております。梁が一部切断され補強されている部分がありますね。
もちろん開口を設ける為に上記のような耐力の検討をし補強することは忘れておりません

Fujiyasu

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